研究概要

研究概要

 大学入学者選抜で「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」(以下、「主体性」)の評価が本格的に始まる。高校教員には、生徒の「主体性」を的確に捉えた調査書作成が求められている。しかし、「主体性」の測定・評価の方法は確立されていない。
 本研究では、「主体性」を支える「メタ認知」に着目し、高校生向け標準検査の開発を試みる。その際、項目反応理論(item response theory:IRT)に基づいて構築された大規模項目プールとCBT(computer based testing)を組み合わせ、受検者の能力を逐次推定しながらもっとも適切な項目を自動的に出題する、コンピュータ適応型テスト(computer adaptive test:CAT)システムを開発する。
 これにより、高校教員の実施負担、高校生の回答負担を軽減しながら、効率的かつ高い精度での測定・評価が可能となる。大学入学者選抜というハイステークスな試験での選抜資料として、調査書の妥当性・信頼性が高まることが期待できる。

研究体制

研究代表者

  宮本 友弘(東北大学教授)

研究分担者

 標準検査開発班

  平山 祐一郎(東京家政大学教授)

  佐藤 純(茨城県立医療大学教授)

 統計分析班

  服部 環(法政大学教授)

  久保 沙織(東北大学准教授)

 システム開発班

  銀島 文(国立教育政策研究所総合研究官)

  西郡 大(佐賀大学教授)

研究協力者

  櫻井 茂男(筑波大学名誉教授)